去年から、東京都で摂食機能療法セミナーを受講しています。

いつもは座学なのですが、今月は「ペースト食の作成」のグループ実習でいつも以上に楽しく、為になったので、ご報告致します。

 

ペースト食は、舌が前後には動くものの、上下や横には動かない方の食事形態で「初期食」と言われます。コンビニで売られている、サラダチキン、ハンバーグ、ポテトサラダをミルサーにかけて、ペースト状にしました。

各グループ同じ量で作っているはずなのに、水っぽくなってしまったり、固めになったりと難しく、
「これではペースト食後期だ❗」「ペーストとマッシュ(中期食)」の中間だ❗」と、楽しく?作成しました。

ペースト食を作るには、「焼く」よりも「煮る」「蒸す」方が、ペーストにした時にざらつきが少なくて、向いているそうです。

安易にとろみ材に頼るのではなく、ご飯(米粉)やパンを繋ぎに利用したり、肉や魚をまとめる為にじゃがいもを使用したり、食品の特性を活かしてうまく利用する事を学びました。

講義をして下さった管理栄養士さんは、「愛情があれば、ペースト食も立派な料理です❗」とおっしゃっており、その通りだと思いました。

ただ、ペースト食は味は美味しいのですが、「ハンバーグは、噛んで食べたいなぁ…」とも思いました。

全ての方に栄養バランスのとれた、できるだけ美味しい料理を考えるのが管理栄養士さんのお仕事であるなら、私は歯科衛生士として、「いつまでも、なんでも美味しく食べられるお口をつくる」お手伝いをするのが、私の仕事なのだと、改めて思いました❗

 

恒吉

五味デンタルクリニック