口腔外科は、むし歯や歯周病の治療を除く、お口全般の外科処置や病気を取り扱う診療科です。
お口の外傷やがんなど、さまざまな疾病が診療の対象になります。
口腔外科とは
口腔外科の診療範囲は幅広く、歯はもちろん歯ぐきや舌、顎関節や顎そのもののトラブルなどを診療します。お口の中だけでも傷やできもの、お口の中の乾燥や粘膜の痛み、舌の痛みなど多岐にわたる症状があります。
口腔外科と一般歯科の違い
口腔外科は専門的な分野のため、一般の歯科医院では治療できずに大学病院を紹介されるケースが多い科です。
親知らずの抜歯や手術、舌の手術や口腔内のちょっとした腫瘍の摘出など、病理検査が必要ない範囲であれば当院で治療可能です。
ただし、当院には入院施設がないため、入院が必要な場合には他院を紹介させていただきます。
口腔外科で治療する症状
- 親知らずの抜歯
- 顎関節症（口が開かない、顎が痛い、音がする）
- 顎変形症
- お口の中のできもの（口内炎、口腔がん）
- 舌がヒリヒリする、味覚がおかしい
- 口の中が乾燥する、口臭が気になる
これらの症状がありましたらご相談ください。
親知らずの抜歯
親知らずは歯磨きが難しく、隣の歯のむし歯や歯周病の原因になることも珍しくありません。また、曲がって生えてきために隣の歯を押してしまい、不正咬合の原因になるケースもあります。
また、親知らずが生えたために痛みを感じたり、歯ぐきが腫れる場合もあります。
親知らずの抜歯の保険適用について
親知らずの抜歯は、原則保険適用です。
18歳以上であれば保険適用で可能ですが、18歳未満は保険適用にならないのでご注意ください。
顎関節症
顎の関節や周辺に何らかの異常が起きている状態です。以下の症状は顎関節症の症状もしくは似た症状です。
- 顎に痛みがある
- 口の開閉がしにくい
- 顎を動かすと音がする
- 噛み合わせに違和感がある
- 頭痛や首、肩、背中の痛みやこりを感じる
- 耳の痛みや耳なりがある
顎変形症
上顎と下顎の形や大きさが合わずアンバランスなために、噛み合わせの異常や顔の変形といった症状があらわれます。
お口の中のできもの
お口の中にできものができている、できものや腫れが治らない、痛みはないけれどできものが大きくなるなどの症状がある方はご相談ください。
舌がヒリヒリする、味覚がおかしい
舌がヒリヒリする、味覚がおかしいといった症状がある場合、固い食べ物や歯ブラシ、義歯などで舌が傷ついたことが原因として考えられます。特に原因が思い当たらず数日たっても症状が改善しないようであれば、舌痛症や味覚障害の可能性があります。
口の中が乾燥する、口臭が気になる
口腔乾燥症の可能性があります。唾液の分泌量が低下することでお口の中が乾燥する症状です。ストレスでも唾液が出にくくなることがありますが、この場合はストレスの原因がなくなれば改善します。
睡眠時無呼吸症候群（マウスピース治療）
内科や耳鼻咽喉科で「睡眠時無呼吸症候群」の診断を受け、マウスピース治療を必要とする患者様に対して、保険診療にてマウスピースの作成を行っています。
内科と耳鼻咽喉科と連携を図って治療を進めます。
お口の中で気になることがあればご相談ください
親知らずの抜歯や腫瘍の摘出、舌の手術、顎関節の痛みや噛み合わせの違和感などは歯科口腔外科の診療範囲です。顎関節から音がするなど、少しでも気になることがありましたらご相談ください。
