
むし歯も歯周病も、最初は自覚症状がありません。しかし、いざ歯が痛くなったり、歯がぐらついたりしてから治療を始めると費用や期間などの負担が大きくなってしまい、状態によっては良好な予後が見込めないケースもあります。当院では、定期的に歯のクリーニングを行う予防治療をお勧めしています。
予防治療とは
定期的な歯のクリーニングやお子様にはフッ素塗布、歯磨き指導などを受けていただくことを予防治療と言います。
治療が終わるとお口の中は一時的にきれいになりますが、数ヶ月すると歯石が沈着し、むし歯・歯周病のリスクが発生します。その後も定期的なチェックを行うことが大切です。予防治療によって、むし歯や歯周病の兆候を見逃さずに済みます。
予防治療のために行う診査
歯の診査
むし歯の有無や歯肉の確認を行います。
エックス線診査
必要に応じてレントゲン撮影をすることで、むし歯の有無や歯槽骨、顎骨内の審査を行います。
歯周組織診査
歯についている歯垢(プラーク)の状態、歯ぐきからの出血の有無、歯周ポケットの深さや歯の動揺度(ぐらつき)の程度を調べます。
予防治療の内容

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
毎日の歯磨きだけでは取り除けない汚れや歯垢を、専用の機械と材料を駆使して歯をクリーニングします。
歯磨き指導
むし歯や歯周病を予防するためには、毎日の歯磨きが重要な役割を果たします。
磨き残しを減らすことでむし歯や歯周病のリスクを下げることができるのです。当院では、よりきれいに磨けるように歯磨きの指導を行っています。
歯石除去
歯磨きで磨き残した歯垢は、唾液中のミネラルと結合して歯石になります。歯石は、歯磨きでは取ることができません。歯科衛生士による歯石除去を受けることで、きれいに除去できます。
フッ素塗布
歯にフッ素を塗り、歯質を強化して、むし歯になりにくい丈夫な歯を作ります。
妊婦さんの歯科治療
妊娠中の歯科治療は、胎児への影響など不安なことが多いかと思います。
しかし、安定期(妊娠4~8ヶ月頃)であれば通常の治療ができますし、
内服薬や麻酔、レントゲンも赤ちゃんへの影響が少ないものであれば使用可能です。
当院を受診したらまず妊娠している・その可能性があること、最終月経や妊娠週数、出産予定日を必ず歯科医師にお伝えください。よりよい治療計画を立案してまいります。
なぜ妊娠中に治療が必要なの?
| 唾液のpHが変化することで、口腔内が酸性に傾く | → | 菌が出す酸で歯が溶けやすくなる |
|---|---|---|
| つわりで歯磨きが十分にできなくなる | → | プラークがたまりやすくなる |
| 偏食、間食が増える | → | 菌が活動する時間が長くなる |
周産期は女性ホルモンが通常より多く分泌されます。
歯周病菌は女性ホルモンを栄養源として増殖するため、妊娠中や出産後は歯ぐきが腫れたり、出血しやすくなったりするのです。
赤ちゃんへの影響を心配するあまりに、痛みを我慢するとかえってストレスが強くなってしまいますので、ご不明な点はご相談ください。
小児の予防治療

フッ素塗布のほか、歯磨き指導とシーラントを行います。
歯磨き指導では、ピンク色の染め出し液を使って磨き残しがよく見えるようにしています。
シーラントは、奥歯や前歯の溝を樹脂で埋める処置です。
生えたばかりの歯の表面は未成熟で弱い状態です。唾液中のカルシウムなどを吸収して少しずつ強くなりますが、この時期にむし歯にならないように適切な処置を行います。
3ヶ月に1度位の頻度でご来院ください。
痛くなってからではなく、痛い思いをしないために
むし歯や歯周病の治療でご来院される方もたくさんいらっしゃいますが、治療が終わってからが本当のスタートです。
二度とつらい思いをしないためにも、予防治療を受けてむし歯や歯周病を防ぎましょう。










